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Fashion talk
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2006.4.7
 
◆インタビュー
株式会社ツクダ・クロス・スタイル

リアルクロッシングコーディネーター 常務取締役
佃 由紀子さん
 
あなたは、リフォームショップを利用なさったことはありますか?
きっと、「yes」の回答のほうが少ないのではないでしょうか。

「もっと活用していただきたいのです。
ほんのちょっとのことで、あなたが納得のいくお洋服に変身するんです。
それは、とても幸せなことですから」
そうおっしゃる、首都圏に8店舗のリフォーム店・洋服のリフォーム〔ツクダ〕を運営する佃由紀子さん。

なじみがありそうでない、リフォーム業界の今、そしてこれから。
私達消費者にとっても、耳寄りな情報が満載のお話にご注目ください。
 
お話をうかがった株式会社ツクダ・クロス・スタイル 佃さん
 
 
■気に入った洋服を着る幸せ

リフォームというと、昔の洋服を体に合わせてサイズを直したり、かぎ裂きなどの修繕をしたりといったことが、まず思い浮かびます。
持ち込まれる洋服は、着慣れたお気に入りの品、もしくは、捨てるに忍びない思い出の品なのでは?

「確かにそういったご依頼も多いのですが、新品を持ち込まれる方も多いんですよ。中には『今のラインは好みじゃない』と、洋服を素材として購入し、そのままお店に持ってきて全面的にリフォーム。そんなお客様もいらっしゃるのです」(佃さん)

ここで、疑問が生まれました。
今は、とてもリーズナブルな価格で新品の洋服が売られています。
リフォーム代で、新しい洋服が買えてしまう場合もあるでしょう。
それなのに、なぜリフォーム?

「洋服へのこだわりですね。そして、気に入った洋服をまとう幸せも。服というのは、そういった心理的な効果もあるんです。私達リフォーム店は、そんな幸せをサポートする仕事だと考えています。」(佃さん)
 
写真上:ものさしを当てながら、ミリ単位でリフォームを施していく作業。
写真下:リフォーム工房には、さまざまな太さや色の糸がずらり。
 
■リフォーム店でできること

お気に入りの一着は、人を幸せにする力を持っている。
確かにそうですね。

ではリフォーム店では、いったいどんなことをお願いできるのでしょうか?

通常、リフォーム店でできることは、

 1.リサイズ(裾上げ、丈直し、肩幅・袖丈直し、サイドラインの直しなど)
 2.デザインチェンジ(仕立て直し 部分/全)
 3.補修(かぎ裂き、虫食い、ボタン付け直し、ほつれ直しなど)

 といったところだそう。

「いちぱん要望が多いというリサイズのお客様は、女性ばかりではありません。意外にも着丈・袖丈へのこだわりを持つ男性は多いんです」
と、佃さん。
 
 
 
 
写真上:ビジネススーツのスラックスに多い、股ずれの補修。表から見たところ。
写真中:裏から見たところ。当て布に細かいステッチで補強。
写真下:別布を当てて、今後の股ずれ防止も。
次に多いのは、デザインチェンジ。
たとえば、肩パットがガッチリ入ってゆったりしたジャケットを、肩パットを薄くして細いシルエットの英国風に。
また、ワンピースをキャミドレスに半袖をフレンチスリーブにと、希望に添って仕上げてくれます。

こうした部分的なリフォームはまだ序の口、ウェディングドレスをディナードレスに仕立て直すといった、フルデザインリフォームだってできるのです。

ただそこで、とても重要なことは、
「カウンセリングの時間ですね、この時間なしに、満足のいくリフォームはできあがりません」(佃さん)

それはなぜ?……この「カウンセリング」の詳しいお話は、佃さんのプロデュースする「リフォームツクダ南柏モール店」の記事でご一読を!
 
■「衣服は着てこそ、幸せを感じるもの」

洋服は、ショップで売られているとき、ただの商品です。
購入し、着用することで、「あなただけの一着」になっていきます。

でも買ってはみたけれど、「改めて見ると、ここがちょっとなあ」といってしまいこんだままの方も多いのでは?

「リフォームは、『脱・たんすの肥やし』なんですよね」と佃さん。
買ったお洋服を「あなただけの一着」にするための一手間なんですよと、語ります。

もちろんリフォームには、当然費用がかかります。
それでも、その代価は計り知れません。
「ここがこうだったら」という希望が形になると、あなたにとって、そのお洋服の価値はぐんとあがると思いませんか?

さらには自分が以前着ていたものばかりでなく、母親が着ていた服をリフォームするなら、二代、三代と形を変えて受け継がれるわけです。

「昔の衣類は、今のものに比べて素材がいいんです。着ないのはあまりにもったいない。もちろん、大事な衣類を作り変えるのは、勇気がいることだと思います。でも、着てこその洋服ですし、着て、見ていただくのがいちばんだと思うんです」

古いお洋服もたんすの肥やしにしないでと、佃さんは訴えます。

思い出のある服をまた新たなスタイルで着ることができるなら、新しい思い出を重ねることができます。つまり、リフォームは『想いを着る』ための魔法でもあるのです。
ちょっとステキじゃありませんか?
古い着物の生地などで作られたディスプ レイ。古布もプロの手にかかれば、命を吹き返す

和服を洋服に仕立て直すというリフォームも人気があります。
「なんでもご相談ください。このようなこともできますよと、いろいろなアイデアもご提供できると思います」(佃さん)
お客様との交流の時間も。

そして佃さんは続けます。
「リフォームは、正直言って、まだまだ皆様に活用していただいていません。
それは私達、業界サイドの広報がたりなくて、お客様がどう利用していいかわからないといったことも大きいと思います。
しかし、利用していただけてよかった!と思っていただけるものを、必ずご提供できると自負しています。
カウンセリング、そしてプロの技術でリフォームし、仕上がりを受け取られるときのお客様の笑顔……。
そんな笑顔を、たくさん拝見したい。
だからこそ、これからはもっと広報にも力を入れていきたいと思っています」

クローゼットやタンスの奥にしまい込まれたあなたの思い出の品、ちょっとだけ難ありのお気に入りの品。
ときどき取り出すばかりではもったいない!
着るために、楽しむために、幸せを感じるために。
まずは、お近くのリフォームショップを訪ねてみてはいかがでしょうか。
あなたの希望をかなえてくれる魔法のショップかもしれません。
 
 
 

写真上:かぎ裂きや穴ができても、共布があればかけはぎ」の技法でこの通りの仕上がり。
写真下:かけはぎを裏から見たところ。
 
 
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