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静かな住宅街の中、ごく普通のクリーニング店に見える店構え。
しかしその奥の工房に入ると、華麗な取り組みで観客の絶賛を浴びた関取の化粧回し、由緒ある大学で長年大事に守られてきた校旗、造花やスパンコールなど贅沢な装飾を施されたウエディングドレス……他のクリーニング店ではそうそうお目にかかれない豪華で珍しいお品物がずらり。
他のクリーニング店が扱えない、いわゆる「特殊品」を取り扱う<クリーニング工房ライフ>。その代表の茂呂勝治さんにお話を伺いました。 |
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今回お話を伺った
(有)ケイ・エム・インターサービス
<クリーニング工房ライフ> 代表・茂呂勝治さん |
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ホームページ:
http://www.41cleaning.com/
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| ■なるべく機械や洗剤に頼らないクリーニング?! |
クリーニングといえば、大きな機械に洋服を入れ、クリーニング溶剤(液)と洗剤で、衣類の汚れが落ちるまでしっかり洗う……というイメージですね。
しかし、<クリーニング工房ライフ>は違います。
「洗剤を多く使用しますと、クリーニング後衣類に残りやすく、衣類の光沢や風合いに変化を起こしたり、更には肌への不快感となり得ます。だから、洗剤は最小限に使用をとどめています。」(茂呂さん、以下同)
それだけではなく、機械の強い力で回しながらクリーニングすると、衣類へのダメージも心配と、茂呂さん。
「ですからウチでは、洗い工程は、機械や洗剤に頼らないのです。」
え??しかし汚れ落ちは、大丈夫でしょうか?
「機械で洗う前に、職人の手作業で確認しながら汚れを落としていくんです。その後、すすぎを中心とした『穏やかクリーニング』を行っています。」
シミヌキ技術にも定評がある<クリーニング工房ライフ>。
他の店では落ちなかったお品物も、ぜひ任せて欲しいと茂呂さんは言います。
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右側がシミヌキ前、左側がシミヌキ後。白さの違いは一目瞭然。 |
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| ■ブライダル業界で有名なクリーニング店 |
<クリーニング工房ライフ>は、このように独特のこだわりのあるクリーニングを提供しています。
それだけでも、ずいぶん特徴のあるクリーニング店なのですが、さらに特徴的なのは……。
「ウチはブライダルサロンから依頼されるクリーニングが多いんですよ」
日本の有名ウエディングブランドはもちろんのこと、海外の著名人のウエディングドレス、プラチナ箔で作られた時価1億円はくだらないというウエディングドレスなども取り扱っています。
実は<クリーニング工房ライフ>は、36〜37年前からウエディングドレスのクリーニングを手がけてきました。
その当時といえば、ウエディングドレスはほとんどが貸衣装。
手入れはというと、貸衣装屋さんがベンジンなどで、恐る恐る汚れを落とすのが普通でした。
そんな時代、茂呂さんはクリーニングの講師として全国を講演して回り、実に1000人以上の方にウエディングドレスのお手入れ方法を伝授したそうです。
このように、<クリーニング工房ライフ>の実績は、昔も今もブライダル業界に広く認められています。
その結果、ウエディングドレスに使う素材の耐クリーニング性等を調べる、クリーニング反応検査を受託しているクリーニング業者となっています。
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造花、スパンコールなど、華やかな装飾が施されたウエディングドレスやイブニングドレス。
通常の衣類のクリーニングとは、クリーニング工程も使う機械も異なる。 |
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■化粧回し、能衣装、校旗
……日本に数店しかない特殊クリーニングを受ける |
「ウエディングドレスは、まだ手のかからないほうですね。
ウチでは能衣装
や化粧回し、校旗などもお受けしているんですが、金糸の房の一本一本の汚れを落としたり、傷んだ裏地を補修する作業は、クリーニングとい
うより美術品の復元に近いかもしれません」
取材当日、本社2階の工房には、名のある関取の化粧回しが仕上げられていました。
化粧回しは、近くで見ると緻密な刺繍がしてあり、裏地にも絵が描かれてあったりと、まさに美術工芸品の趣です。
化粧回しの他にも、とある有名大学の校旗もありました。
100年以上の歴史をもった校旗だそうです。
「校旗は、お客様も両手で捧げ持って預けにいらっしゃいますね。
お預かりするこちらも頭を下げ、両手で受け取らせていただくんですよ」
この他、能衣装、美術織物など、一般のクリーニング店では扱えない品物も、<クリーニング工房ライフ>では取り扱っています。 |
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威風堂々たる化粧回し。
「化粧回しはカビがひどい場合がほとんどなんです。それを刷毛で落とすのが、まず大変ですね」 |
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| ■手間のかかるクリーニングを支える職人集団 |
<クリーニング工房ライフ>は、ウエディングドレスや化粧回しなどの特殊品はもちろん、一般の衣類も取り扱っています。
それら1点1点を、熟練の職人さんが担当します。
『穏やかクリーニング』と名づけられた、すすぎをメインにした手のかかる仕上げ方法。
細やかなシミヌキ作業や、プロの仕立て屋さんが使うプレス機を導入した手仕上げ……。
「スタッフはみな、長い間勤めてくれている人たちばかりです。
定年過ぎた後も、この仕事が好きだからと続けてくれている人も多いんですよ」(茂呂さん)
手作業中心のクリーニングを支えるのは、仕事に誇りを持ち、すばらしい経験と技術を誇る職人さんたちでした。
「クリーニング業は、ともすれば労働集約型のしんどい仕事になりがちです。
しかし、私はそれをよしとしたくない。
知識や技術の力をいかんなく発揮することで、知識集約・技術集約の仕事にしたいんです」
<クリーニング工房ライフ>の職人さんたちは、茂呂さんがおっしゃるように豊富な知識と技術に裏付けられた、すばらしいお仕事ぶりをみせてくださいました。
取材スタッフが、思わず「匠」という言葉を連想するほどでした。
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職人さんは、手間を惜しまない。 |
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代表の茂呂さん自らも、作業にあたることも。 |
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